047737 ランダム
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★Latchkey Child★

★Latchkey Child★

朝。


貴方がいなくなる。

ワタシの髪を、少しなでて。

貴方とワタシの体重を乗せたベッドが急に軽くなる。

ドアを静かにしめて、また貴方は戻っていく。

けだるい身体に温かいシャワーをあびる。

毎週金曜日の危ない秘密事。

貴方には、守るべき家も、地位も、家族すらいるのに。

それでも、ワタシは貴方を愛してしまった。

2人であったときには遅すぎた。

貴方の左手の薬指。

奥さんがいるという証。

それでも、ワタシに気を使って金曜日の夜だけ指輪をはずしてくれる。

優しい貴方・・・・。

シャワーを浴び終わり、バスタオル一枚にくるまれて。

貴方がいたベッドにまた横たわる。

少し残る、香水の匂いが。

ここに貴方がいたことを証明してる。

貴方が、寝ていたこの場所に、同じように横たわる。

もう少しだけ、いてほしかったなと思いながら。

「ただいま」その声に振り返る。

指輪をはずした貴方の優しい顔。

「どうしたの?」その声に。ジャケットとネクタイを外しながら。

「今日、休んじゃったよ」と嬉しそうに答えてしまう。

バスタオルが、脱がされる。

あついキスをして・・・貴方の温かい腕に抱かれて・・・・。

あと少しだけ、ワタシは、貴方の体温を感じられる・・・。


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